分譲マンションなどの区分所有建物では、一つの建物が、各々の区分所有者が所有する「専有部分」と、区分所有者全体で共有する「共用部分」とに区別されます。
「上塗基準」や「壁芯基準(壁真基準)」とは、この「専有部分」と「共用部分」との境界を定める基準のことをいいます。
「上塗基準」とは、専有部分と共用部分の境目を壁、天井、床など、部屋の内側とするものです。
「壁芯基準(壁真基準)」とは、専有部分と共用部分の境目を壁、天井、床などの真ん中とするものです。
上塗基準 壁芯基準
国土交通省が作成した管理規約の標準モデルで「上塗基準」が採用されていることから、現在ほとんどのマンションの管理規約では「上塗基準」が採用されています。
そのため火災保険も「上塗基準」に基づいた面積で、共用部分はマンション管理組合が、専有部分は各区分所有者がそれぞれ個別に加入するケースがほとんどです。
ただし、まれに壁芯基準を採用しているマンションもありますので、ご自身のマンション管理規約等でご確認ください。
なお、マンションの広告などの面積表示は「壁芯基準」での表示を行っているケースが多いようですので、管理規約で定める基準による面積とは広さが異なる場合があります。